現代東京でドラゴンを狩れ!
最初に一言
かな~~り久しぶりの紹介文ですこんばんは。昨年の春からかな?
今回の紹介文、昨年末に書き終えてたには書き終えてたんですが、念のために推敲頼みたい人と中々連絡が取れなくてそのまま放置・・・してたんですが、推敲しなくても載せていいんじゃないかなというか時期が(2020年舞台のゲームってことで)そろそろってことで載せることにしちゃいました。
そのため文章がいつもよろ雑な部分あるかも。
いつも通り特に読んで欲しいところには☆マーク付けてます。
というわけでどうぞ。
- 最初に一言
- はじめに
- あらすじ
- キャラメイキング
- 職業
- 都庁
- マイルーム
- クエスト
- 難民
- ダンジョン
- 今作のバトルシステム
- デートイベント
- BGMと初音ミクコラボ
- 良い点
- 気になる点
- 補足 初音ミクコラボについて
- ★おわりに
- 参考文献
- あとがき
はじめに
今作は2011年に発売されたPSP用の歯ごたえはあるがバランスが取れているコマンド式RPGである。
前作の「セブンスドラゴン」(以下初代)のクセが強くて取っつきにくく、人を選ぶ作りだったため、その反省点が反映されている。
なお筆者は初代は未プレイで初代との比較点などは全てを把握できていないことをご了承いただきたい。
あらすじ
西暦2020年東京、とある日の都庁に能力は高いがクセが強い若者たちが集められていた。
集められた若者たちは、「ムラクモ機関」の候補生たちでムラクモ機関への入隊テストが都庁で行われた。
「ムラクモ機関」とは日本の古来より存在している特殊機関のことであり、有事の際に対処できるS級の能力者を勧誘している。
しかし試験の最中、世界中にドラゴンが襲来し地球全土を蹂躙し、人類をほぼ壊滅状態に陥らせた。
試験中にドラゴンと戦い、負傷した主人公たちパーティが目覚めたのはドラゴン襲来から3か月経過していた。
目覚めた地下シェルターには避難民及びムラクモ機関員が避難していた。
ムラクモ機関の頭領を務める日さか棗(ひさか なつめ)にその能力を買われ、機動13班として主人公たちは世界の、命運をかけたドラゴンとの戦いに身を投じることになった。
補足として東京のみが生き残ったわけではなく、世界各国の主要都市も絶望的な状況だがドラゴンに対抗している。
キャラメイキング
今作はキャラメイク式、つまり操作するキャラを作ることになる。
ゲーム開始時と自室に当たるマイルームのターミナル端末からキャラメイクができる。
手順としては、見た目(外見)、職業、ボイス、名前を設定する。
外見は男女5種×2の計10種類あり、それぞれ職業をイメージしてデザインされているがどの職業に当てはめても違和感無いようにデザインされていてシリーズの要素になり、メイキングの自由度を上げている。
ボイスは当時の基準でそこそこ有名声優が起用されていて、豪華と言えば豪華だ。
キャラメイク時にはサンプルボイスや担当声優も確認できる。
職業
職業間のバランスを取ることに舵を切ったのか、一般的なRPGより若干種類は少なめではある。
「サムライ」
刀を使うステータスのバランスが取れている素早いアタッカーだ。
今作及びシリーズの顔のような立場の職業になっている。
抜刀状態と居合状態では使用できるスキルが異なり、抜刀時は使い勝手のいいスキルが使える。居合時はMANA消費が多いが一撃で大ダメージを与えるスキルが揃っている。
「トリックスター」
素早さが一番高い職業で、便利屋というところ。
銃か短剣(ダガー)を装備でき、使用できるスキルも装備する武器で異なる。
短剣のスキルは一撃が重く、状態異常を付着させるスキルが揃っていて単体戦向けだ。
銃のスキルは手数が多く、全体攻撃などもあり集団戦向けだ。
「デストロイヤー」
全職業中一番遅く、一番物理攻撃が高い重戦士だ。
相手を引き付けてカウンターするスキルが多い。
他、敵に攻撃時「D深度」という専用の状態異常を付着させることもでき、深度に応じて強力なスキルが使えるようになる。
「サイキック」
いわゆる現代版魔法使いだ。
打たれ弱いがあらゆる魔法を使いこなして攻撃、回復、治療や蘇生など万能だ。
「ハッカー」
いわゆる補助特化型の職業で味方をサポートすることに長けている。
その他固有の状態異常、ハッキングで相手を妨害することもできる。
パーティにハッカーを入れていると敵の弱点を突くなどの条件を満たせばハッキング弱体というハッキング成功率が上がる状態異常を付与することもできる。
都庁
1章クリア後奪還した都庁を拠点になる。
都庁はドラゴンが落とす貴重な資材「Dz」を集めて改修カウンターに持っていくと都庁の改修ができ、新たなスキルが習得できたり、新たな装備が売り出されたり、新たなクエストが発生したりする。
避難民のための居住区を回収すると通常のショップとは違うフリーマーケットが出店している。フリーマーケットでは一度きりしか購入できないがお得にアイテムが買える。
余談だが今作のお金は「Az」と呼ばれ、雑多資源のことだ。
マイルーム
マイルームと呼ばれる13班自室ではベッドで寝て回復や、ターミナル端末でパーティ編成したり、ナビからストーリーを進めるためのヒントを貰えたりする。
ナビはゲーム序盤で女子と男子のどちらにするか&名前が決められる。
また自室にいるパーティメンバーに話しかけるとストーリー進行に応じた短めのボイスが聞けたり食材セットというアイテムを持っていたらお弁当を作ってくれる。
お弁当は特上弁当、手作り弁当、失敗弁当のどれかがランダムに貰える。
クエスト
今作のクエストは数がそこそこだが内容の濃いものが多い。
すぐに終わるものからドラゴンとの戦闘があるものも。
ストーリー進行や都庁改修で受けられるクエストは増えていく。
今作はクエストの受注制限は無く、クエストオフィスで受注したいクエストを読むだけで受注ができる。一度受注するとメニュー画面からいつでも進行状況が確認できる。
取り消しもできないが、ストーリー進行などで無くなるクエストなどは無く、自分のペースで進められる。
関連するクエストをクリアすると主要NPCからお弁当の差し入れが届いていることもある。
難民
各地には逃げ遅れた難民が居る。
マップにも要救助者として表示され、話しかけることで救助できる。
救助した後大体の難民は都庁のどこかしらに居て話しかけることもできる。
クエストやストーリー中に救助する難民も存在する。
救助人数が一定人数に到達すると、ご褒美アイテムも貰える。
ダンジョン
今作は一定数歩くと敵に見つかって戦闘になる通常のエンカウント方式と、ダンジョン中に跋扈しているドラゴンはシンボルエンカウント方式と2種類のエンカウント方式がある。
ドラゴンは1ターンに2回行動が基本で攻撃も強力な技が多く、油断しているとゲームオーバーになってしまう。
ドラゴンを一定数倒すとドラゴンの領域に咲く花「フロワロ」が払われ、どのくらいのドラゴンを倒したのか目安になる。
今作のバトルシステム
今作のバトルシステムはオーソドックスなコマンド式RPGでパーティメンバーは最大3人までとなっている。
今作は技のことを「スキル」と呼びスキルの習得や強化には戦闘で手に入るSPが必要になる。
ストーリー終盤になると必殺技のような強力なスキル「奥義」の習得も可能になる。
各職業ごとに習得イベントをこなすと習得できるようになる。
習得には別途膨大なSPが必要になる。
デートイベント
スカイラウンジを改修すると特定キャラとデートができるようになる。
デートには2種類あり、主要NPCとデートするかパーティメンバーとのデートの2種類がある。
NPCとのデートにはそのキャラに関連するクエストをクリアするとお弁当の差し入れがされていることがあるのは先述した通りだ。
そして何回かお弁当を貰うとスカイラウンジに呼び出されるメッセージが残されるので、その呼び出し通りスカイラウンジに行くと、そのNPCとの会話イベントが発生し特別なアイテムや装備品とそのキャラのメールアドレスが貰える。
そのキャラのアドレスを貰った状態でラウンジのコンシュルジュに話しかけることでそのキャラとのデートができ、専用のボイスが聞ける。
NPCのキャストはほぼこのために起用されたと言っても過言ではない。
パーティメンバーとのデートはラウンジの改修ができていればNPCとのデートと同じ要領でデート可能だ。
パーティリーダーに設定しているキャラがデートに誘う側になり、誘われたキャラの専用ボイスが聞ける。
声優ファンにはこれだけでもかなりのご褒美要素になっている。
ちなみにシリーズお馴染みのキャラクター、エメルとアイテルとデートできるのは今のところ今作のみだ。
BGMと初音ミクコラボ
BGMは初代と同じく古代氏が作曲している。
そして特定クエストをクリアして都庁のDIVAルームを改修するとオプションから流れるBGMを初音ミクが歌うアレンジverに変更することができる。
こちらの編曲は初音ミク関連で作曲している方々がアレンジを担当している。
新たなデータを作成する時、DIVAルーム改修済みであれば最初からミクアレンジBGMでプレイすることも可能だ。
今作段階では歌詞付きのアレンジBGMが少なめのためBGM中のミクの主張は控えめだ。
主題歌も歌っている。
良い点
★前作の反省を生かした親切なシステム
今作は前作の初代でのストレスの溜まりやすく、不便な部分が多かったとのことで、プレイヤーに全面的に親切で便利な形に改善されている。
前作との比較は詳しくないため、便利な点に焦点を当てて書いていく。
まず職業関係無く、パーティで共通で「サポートスキル」が習得できる。
「サポートスキル」はストーリー進行やクエスト、都庁改修の報酬で習得し、探索時に使える便利なスキルが覚えられる。回数制限こそあるものの、都庁のマイルームで寝て休むことで即時回復できる。
ダンジョンから脱出するものも覚えるため、危なくなったら脱出してマイルームで寝るとそのスキルも再使用できるため、実質回数制限は無いようなものだ。
他にもステルスでの探索時の雑魚戦を省いたり、逆に即時戦闘できるスキル「キラーズアトラクト」など両極端な要望も叶えてくれる。
探索に関連あるサポートスキルは同様の効果を持つアイテムも販売されているので、スキルが切れてもこれらのアイテムを買い込んでいればまず探索でのうっかりミスでのゲームオーバーは無い。
ここまで親切な部分を強調してきたが、それでいてヌルゲーかと言うと決してそうではない。
戦闘時はスキルの出し惜しみや一手間違えるとパーティ全滅の危機に合うことがしょっちゅうである。
探索スキルはあくまで探索時のストレスを軽減させるためのものであって、戦闘バランスは緊張感があってしっかり歯ごたえがあるのだ。
ゲームオーバー時にはリトライしてその敵と戦闘開始の状況まで戻って、これでうっかりドラゴンと接触してしまったときなどは再戦時に逃げることも可能なので、事故でゲームオーバーに陥って萎えるということは今作ではまず無い。
最近のRPGゲームではほぼ据え置きの難易度変更システムも搭載されている。
通常通りの難易度「スタンダード」と優しめの「カジュアル」があり、カジュアルでは被ダメ―ジが減るなどでスタンダードよりは幾分かサクサク進めることができる。
今作段階では開始後に難易度の変更はできない。
難易度の選択がストーリーなどに影響しないのも安心できるポイントだ。
クエストは受注するとメニュー画面で進行状況や次にどう行動したらいいのかなどもログに表示される。
よくあるストーリー進行によるクエストの消滅や進行不可なども一切無い。
一部ストーリー進行で取り返しつかない状況になりそうな直前にはNPCがそれらしきことを仄めかしてくれる。
都庁内ではLボタンを押すことで各施設やマイルームに簡単に移動もできる。
ワールドマップでドラゴンメーターが下部に表示され、全体の何割のドラゴンを狩ったか一目瞭然となっている。
各ダンジョンごとの残りドラゴン数も表示してくれる。
ただし今作ではクエスト分やストーリー進行でまだ狩れないドラゴンも含めた数が表示されてしまっているため、そこは難点の1つとなっている。
などプレイヤーへの配慮が行き届いたストレスフリーで便利な点が多くなっている。
★戦闘の手ごわさと職業間のバランスが高水準
雑魚戦では程々ライフを削ってきて、ドラゴン戦特に大ボスとなる帝竜戦はそれぞれ2回行動と状態異常とステータスの高さでこちらを遠慮なく潰しにかかってくる。
ダンジョンごとに大雑把に敵の弱点傾向がある、ドラゴンはある程度行動パターンが決まっているなど、プレイヤーの観察力で補うことができる面もある。
そして今作の職業はどの組み合わせでも戦えるようになっており、必須な職業などは無い。
どの職業がどの役割ができるか、そしてその職業ごとにも2種育成傾向が選べるようになっていて同じ職業でも少し違うこともできる。
例:サムライは居合と抜刀でスキルの傾向が少し異なるなど。
職業間の組み合わせを何通りも試すために新たなデータで周回プレイする意義もあり、非常にやりこみがいがある。
そこまで考えてくれるのかまでは未知数だが、セーブデータが50個も作れるのも嬉しいポイントだ。
また今作ではどのスキルも何らかの形で生かせるため、所謂捨てスキルが無い。
キャラカスタマイズでのボイス数の異様な多さ
今作のキャラカスタマイズに置ける声優の数が男女15×2=30人に加え、各職業ごとのスキルごとにしっかり別のボイスが当てられ、果ては特定のボス撃破時専用のボイスまである。
これに加えて先述したデートボイスもあるのだ。1ゲームとして相当なボイス量となっている。
クリア後には転身して職業別のボイスを聞き比べるだけでもやりがいがかなりある。
今作はそういう理由があるのでゲーマーでアニメをある程度嗜んでいる層には堪らない作りになっている。
東京の異界化
今作は東京が舞台となっている。
宇宙から飛来した竜たちは文明を捕食するために自分たちが住みやすい環境に変り果てさせる。
例えば最初のダンジョンになる都庁は天地が文字通り逆さまになったり、渋谷は植物が生い茂って樹海と化したり、怪談で有名な四谷は夜が明けない不気味な雰囲気になり自衛隊のゾンビが出没するなど。
その現代文明とファンタジー部分が混ざったビジュアルは凄惨だが非日常を際立たせて心躍る気持ちになってしまう部分もあるのは確かだ。
ミニキャラとその戦闘ムービー
今作はプレイヤーキャラ、NPC共に2頭身くらいのデフォルメサイズで表現されている。
このデフォルメサイズがかわいくて愛着を持ちやすいという利点もあり、デフォルメサイズゆえに変に露出度の高いキャラを選択してもあまり気にせずにプレイ出来たり、ストーリー中の一部にある残酷描写が目立たないという利点も存在している。
一部のイベントはリアル寄りモデリングだと確実にR-18G行きのグロテスクな表現もあるので。
そしてそのミニキャラたちが動く戦闘中のムービーはしっかりと躍動感がある。
ストーリーも王道より
ストーリーも明らかに大きな問題や複雑怪奇な設定に明らかな伏線未回収なども無く、1作で綺麗にまとまっている。
一応前作で出たキャラも出演しているが、前作をプレイせずとも本作のプレイには支障は無い。
またストーリーとは直接関係は無いが、ストーリーが進むごとに都庁に居るNPCたちのセリフも変化していく。
中には特定のクエストをクリアしたか否かでED入る前の労いの言葉が変わるNPCも存在する。この細かい部分にも力が入っている点は評価したくなる。
★BGMのクォリティ
古代氏の作曲BGMも今作はテクノ系サウンド寄りでフィールドも戦闘BGMも良曲揃いだ。前作のBGMもいくつかアレンジして使われている。
前作とは舞台やデザインなどが大きく変わったため、サウンドの方針も変更され『クラブミュージック的な手法を取り入れてソリッドでスピード感のあるサウンド』とのことだ。
特におススメなのが前半通常戦闘BGM「戦場―ことごとく疾く」でプレイ開始したプレイヤーの心をがっしりと鷲掴んでくる。
初音ミクのアレンジverも基本的に高クォリティで原曲の完成度の高さとそれを編曲したアレンジャーたちの手腕がキラリと光っている。
気になる点
ゲーム内容的に致命的な点は無いが、プレイ前とのギャップを食らう面や細かいところで気になる点がいくつか存在する。
ストーリー中の暗い描写
少し先述したようにストーリー中陰鬱であったりグロテスクな表現をしている部分があり人によっては精神的に参ってしまう部分がある。
そこがシリーズの特徴でもあるのだが、苦手な人はネタバレを予め踏んで心構えをおくか、そこのシーンは深く想像力を働かせないように考えずにプレイすることをお勧めする。
一応テキストで描写されているのみで実際に映像になっているわけではないのが救いだ。そもそも実際に映像化したらR-18Gまっしぐらなのだが。
ただこの凄惨な出来事を乗り越えての部分や人類に立ちはだかるドラゴンの強大さ、人間の心の弱さなどを描写する部分にも今シリーズは魅力があるのだ。
ボイスについて
プレイヤーキャラと違ってボイスのあるNPCは殆ど喋らない。
ナビの2人は選んだ方が頻繁に13班!と呼ぶくらいで後のキャラはほぼ喋らない。
NPCはフルボイスではなく、そもそも根本的にイベントシーンでもほぼ喋らない。
後は精々ボスに当たるキャラが戦闘中に喋るか、ファクトリーでの買い物やや都庁やクエストのカウンター担当と話す時、そしてデートイベントのみだ。
デートイベントでボイスが聞けるのが一番の恩恵と言っても過言ではない。
なのでNPCにCVをわざわざ付けているのが一部有名声優を起用していることもあって、少し詐欺のようになっている。
・プレイヤーキャラのボイスに露骨なネタが存在する
プレイヤーキャラのボイスにはその声優が演じたアニメやゲームのキャラのセリフをそのまんま持って来たものもいくつかある。
パロディと割り切ることも可能だが、場面にそぐわずちぐはぐなことになっているものもある。
露骨過ぎて苦手な人は気にするかもしれない。
・どのボイスがどの性格なのか分かりにくい
ボイス選択の際、声優名は表示できるが他はタイプAなどと表記されてるだけでサンプルボイスだけでは自分の好みのカスタマイズに合っている声か判断がしにくい。
おまけにボイスの傾向が自分の思ってたのと違うとギャップを感じても、今作時点では一度決めたカスタマイズ要素は変えられないので少々不便な点になってしまっている。
できればその演技傾向(例:元気、クール)などを表記するだけでも選択のしやすさがかなり違うはずなのだが、最新作に至る「セブンスドラゴンⅢ code:VFD」でも声優名とサンプルボイスしか判断手段が無い状況だ。
カスタマイズの融通がきかない
ボイスパターンは先述したように数が多いものの、見た目は男女職業分5種×2=10のみだ。
しかも職業以外は先述したように一度キャラを作成したらあとから変更できない。
次回作では色違い(アナザーカラー)のパターンが増えたことや、後から見た目やボイスの変更ができるようになるなどで改善された。
シーンスキップができない
イベントシーンや戦闘時のミニキャラが動くムービーは一切スキップ機能が無い。
そのためテンポ重視の人は慣れてくるとやや鬱陶しく感じるかもしれない。
スキルの場合、ゲーム後半で習得する奥義のムービーが長いのが目立ってしまっている。
現代のゲームは今作が発売している時期でもシーンスキップ機能を搭載しているゲームはそれなりにあり、今はあるのが当然の風潮になりつつあるのである意味では珍しいことではある。
勿論改善するに越したことは無い。
なお最新作に至る「セブンスドラゴンⅢ code:VFD」でもこの問題点は解決されていない。
良くも悪くもエグゾーストゲージが溜まりやすい
「エグゾーストゲージ」(以下:EXゲージ)とはダメージを与えたり受けたりすることで溜まるゲージのことだ。
これを満タンになった時に使うとスキルの威力が上がったり奥義が使える。
そして都庁改修の報酬に「EXブースター」というサポートスキルがあり、これを使うとパーティメンバー一人のEXゲージを満タンにできる。ただし使用回数は1度のみ。
だがマイルームのベッドで寝るなどでサポートスキルの使用回数は回復するため、実質習得後はEXゲージを常時満タンにできることになる。
ついでに今作ではフロワロシードなどの特殊な敵を倒すとドロップする「質のいい燃料」で都庁の大浴場を改修しているとお風呂に入り回復&SPを300貰えて且つEXゲージが満タンになる効果を貰える。
このように今作ではEXゲージをかなり溜めやすい環境だったため、これらを乱用すると奥義が連発できてしまい、ゲームが楽勝になってしまう問題があった。
ただ一応初心者救済の面もあるのかもしれない。
しかし使い方次第ではゲームバランスが崩壊する可能性を秘めているのは確かなため、次回作以降「EXブースター」は削除された。
加えて「質のいい燃料」に関しては「質のいい燃料」と「質の良すぎる燃料」など2種に分かれ、前者がストーリー前半でドロップするように、後者がストーリー後半に分かれ、前者はEXゲージが溜まらないようにすることで調整された。
転身のコストが重い
レベル30以上になると別の職業に変更できる転身してSPを振りなおすことができるが、その際コストとしてレベルが半分になってしまう。
カンスト値のレベル99でも転身するとレベル40台に戻ってしまう。
転身は転身時のレベルが高いほど元の職業によってステータスが上がるのでその効果も大きいため、やりこみ勢には苦労が大きい。
次回作からは転身時のコストは一律でレベル-10となって、改善された。
トリックスターの奥義と毒が強過ぎる
トリックスターの奥義は決まればどんな敵にも行動停止のものも含めて状態異常を8つ付けられる。
毒は重症化とのコンボが強かった。
両方ともバランスブレイカー気味だったためか、次回作では弱体化され前者は秘奥義との差別化、後者は敵にそもそも毒が入りにくくなる、毒関連のスキルのクリティカル率が下がるなどの調整がされた。
他、細かいところでは一部ムービーシーンに当てているBGMが強引で違和感があった場面があった。
補足 初音ミクコラボについて
今作は初音ミクとのコラボしており、アレンジBGMやNPCとして難民救助できたりするが、要素としてはそれだけである。
少なくとも1週目で改修条件を満たしたからと言ってすぐにDz渡して改修すべき回収案件ではない。救助した後都庁内で話しかけても他のNPCよりも話す言葉は短めだ(下手にキャラ付けしてはいけないのかもしれないが)。
DIVAルームを改修すれば別データを作っても最初からDIVAモードで聞けるようになるのでじっくりBGMを聞きたければ2週目以降にすることをお勧めする。
★おわりに
ここ数年個人的には個性の強いRPGを中心にプレイしているためか、それらに比べるとセブンスドラゴンシリーズは良くも悪くも平凡なシリーズとも言える。
だが全体的にバランスが取れていて、良質なゲームなのでゲーム好きだったらもっと気楽に触れてほしいシリーズであることも確かだ。
個人的には今作以降のシリーズ作とも比べても今作が一番戦闘バランスが取れているように感じるのでPSPを所持していてRPGが好きな人にはお勧めだ。
次作のⅡもセットでプレイするとなお望ましい。
PSVitaを持っている人はそちらでもDL販売している。
どちらにしろ、廉価版も発売しているため今ではかなり安く購入できる。
PSPの場合データインストール対応でロードが短縮されるため、次作のことも踏まえて容量が4GB以上のメモリースティックを買うのが望ましい。
参考文献
『セブンスドラゴン2020 最速ガイドブック』 2011年12月5日発行エンターブレイン
『セブンスドラゴン2020 コンプリートガイド』2012年1月10日発行エンターブレイン
『セブンスドラゴン2020-Ⅱコンプリートガイド』2013年6月12日発行エンターブレイン
『セブンスドラゴン2020 オリジナルサウンドトラック 付属のブックレット』
制作:イメージエポック
販売:セガ
発売日:2011年11月23日
値段:6279円(税込み) 廉価版2724円
プレイ開始日:2017年初冬くらい?
プレイ時間:1週目 約92時間 2週目 約82時間 両方とも難易度スタンダードで裏ダンボスも撃破済み
シリーズプレイ歴:Ⅲ→2020→2020-Ⅱ
購入動機:Ⅲをプレイしてシリーズ過去作もプレイしたくなり、手を付けやすい2020シリーズをプレイした。
あとがき
年末まさかのアレンジPVっていうのかなあれ?が公開されて完全には見放されてなかったのが少し救われました。
いやもっと広まっていいと思うんだよナナドラ!高クォリティの割にプレイしてる人少ない気がして、いや開発倒産しちゃってるけどさ・・・。
というか2020系をスイッチに移植してくれせめて―!最近の復刻の流れにのってくれさいセガあんたが頼りなんだよ!!!!イメエポの遺作ステラグロウ共々よろしくお願いします!
不謹慎だけど2020年ホントにドラゴン襲来したんじゃないかって感じでしたね、フロワロ=某ウイルスだった??(人災な部分ある気がしつつ)
という感じ(?)でスタンダードだけど歯ごたえのあるRPG求めてる人ならというかRPG好きなの人にはお勧めじゃい!
そんなわけでこの流れだと次に書く紹介文は2020-Ⅱになる予定です。ていうかこれもう今年だよ!
先に最近ハマってる素材逆引き載せますが、ルンファク4とエバオアの。
そんな感じででは、また~。