ゲーム紹介文+α置き場

その名の通りゲーム紹介文とかの文章置き場です

ラノベ紹介文 はたらく魔王さま!

はじめに

 今回はBS11で再放送中、2期が7月から放送開始のラノベはたらく魔王さま!」の紹介文を発掘したのでそれです。

 急にどうしたと思われそうですが、この機会に出さないと永久に埋もれそうだったんで折角ならと。

 如何せん最終更新日が2015年&全巻読んだわけでは無いのでそこはご容赦くだせえ。

 いつものゲーム紹介文のような全部網羅したうえでって感じじゃなくて、ストーリー触れてるのは序盤だけでシリーズ案内って感じです。

 何事も今からでも遅くは無いんだよ!

 

はたらく魔王さま!

異世界の魔王が現代で働くだって?!

 

はじめに

 本書は数あるライトノベルレーベルの中でも最も売れている(評判がいい)角川グループのアスキーメディアワークス電撃文庫から出版されている、長編ライトノベルシリーズだ。本書は電撃大賞の銀賞を受賞し、見事作者がデビューする作品となった。

 キャッチコピーは「フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー」。

 

あらすじ

 異世界の大陸「エンテ・イスラ」で勇者に敗れた魔王「サタン」は腹心の部下、「アルシエル」と共に命からがら逃げてきた先が現代の日本だった。

 そこでは悪魔としての力の源の魔力が無く、悪魔の体を維持できなくなったので、人間の姿で生活することを余儀なくされ、日本で生きていくには食料と、住む場所が必要だから必然的にお金が必要になるので、働くことを余儀なくされる魔王。

 そうしてファーストフードチェーン店「マグロナルド」で日本人「真奥貞夫」として長期アルバイトで真面目に働いていたある日、魔王を追ってきた勇者「エミリア」と再開することになる。

 しかし勇者も日本では力の源、聖法気がないので魔王と同じく日本で「遊佐恵美」という日本人として働きながら生活していた。

 勇者と魔王、互いに手出しできない膠着状態のまま日々の節約生活を過ごし、時には「エンテ・イスラ」絡みの事件を共闘して解決することになっていく。

 

作品の特徴その1 勇者と魔王の関係

 

 この作品の特徴は本来共存するはずのなく、さらに現代の地球の文化や貧乏生活に魔王と勇者がだんだん慣れていき、それらについて語る日常会話(話題はそれだけに限らないが)を行っていて普通に交流していることだ。

 ちなみにその会話、専業主夫になったアルシエルこと「芦屋四郎」は特にテンションが高くなる。読者としては「お前ら本当に争っていた仲だったっけ?」とこっちをしみじみとさせる。

 ちなみに近年は魔王と勇者が普通に交流している作品もライトノベルではメジャーな設定の一つとしてカテゴリーがある。

 

魔王サタン「真奧貞夫」

 また魔王と勇者という立場はあるが魔王と勇者という枠組みがあるだけで、実際の人間性はある意味真逆であり、似通っている所もある。

 例えば魔王の場合、悪魔らしいことも一応言うこともあるが元々、心根がやさしいので、一般的な魔王のイメージからはかけ離れた発言をする。

 そのギャップがまた面白くあり、個性でもあり、魔王が悪魔、人間、その他問わず人望を集められる理由なのだろう。

 実際にバイトの後輩の高校生、「佐々木千穂」は恋心を持ってしまうほど慕っていて魔王の正体を知った後でも変わりなく接してくれるいい子である。

 また魔王は日本に来てからは貧乏暮らしをしていることもあって、経済面にはかなり厳しい。お金に関する厳しさはアルシエルの方がさらに厳しいが。なので、たまに映画を一人で見に行ったりすることあるらしい。

 そしてなんといってもアルバイトで雇われているとは言え、お金を稼ぐのと正社員になるという夢があるために必死だという理由もあり、一従業員としては非常に有能である。

 例えばアレルギー持ちのお客にも一切の狼狽もなく対応したり。短期間で時給が大幅にアップしたり、研修で不在の店長から直々に店長代理に任命されたり。時間帯責任者に任命されたり、と職場の中でも重要な役割を任されてそれらをそつなくこなすという、能力、責任感の高さ。普通の人間でも到底真似できないだろう。

 

勇者エミリア「遊佐恵美」

 一方の勇者エミリアなのだが勇者とは正義のため、世界のために悪の化身である魔王を倒す、というのが普通の「勇者と魔王」物のセオリーだろう。

 しかし上述した魔王のように勇者も勇者らしからぬ態度やセリフ(暴言など主に魔王に対して)を発揮することがある。

 しかし職場での同僚や事件に巻き込んでしまったことをきっかけに佐々木千穂とは普通に良好な人間関係を築いている。なので、それらは基本的に悪魔全体にいい印象を持っていないが故の態度の表れなのであるである。

 その理由とはまずエミリアの幼少時代は父親と、二人で小麦畑を育てながら質素で穏やかな暮らしをしていた。しかし十二歳の時、魔王軍が二人の住む村を攻撃してきた。 エミリアは「大法神教会」によって引き取られ父は村に残って奮戦するも、村ごと焼きつくされてしまった。

 その後引き取られた大法神教会でエミリアは自分が天使の母と人間の父のハーフで特別な聖剣を扱える素質を持っていることを教えられ、その日からエミリアは平和で穏やかな日々を奪った、魔王軍ひいては魔王に復讐するためにその力を振るうのだった。

 そんな暗い過去に裏打ちされた故の態度なのだろう。

 そして瀕死の魔王に止めを刺そうとして「エンテ・イスラ」から現代の地球に追いかけていき自身の力の源、聖法気が維持できないことを悟り、あとは魔王たちと同じ要領で、携帯電話会社「ドコデモグループ」お客様センターの契約社員として働いている。(ちなみに本来十七歳という所を二十歳と詐称している。)

 一従業員としては魔王に負けず劣らず優秀でどの外国語でも話せる。

 実際には「イデアリンク」(概念送受)という異世界の術の応用で話せるのだが、その特技を生かして働けているので職場ではこれまた重宝される人材として信頼を築いている。

 ちなみに同じ異世界から来た魔王もこの「イデアリンク」が使えるので日本語もその他外国語、異世界にも言葉が分かれている地域があるのでそれらの言語も異世界人である人たちはだいたいできる。

 しかしそのエミリアも魔王やアルシエル、魔王の正体を知った佐々木千穂と関わった影響で少しずつだが態度が軟化していっている。

 また追い詰められている時や、生きる目的をほぼ失いかけた時などにはかなり動揺したり不安で焦ったりするので実は精神的なものは結構脆い部分もある。しかし基本的には気丈に振る舞い、果敢に敵に立ち向かう。

 

 勇者と魔王以外にも先述したキャラや、2巻以降で登場する異世界の関係者たちなども独特の性格をしてコメディパート、バトルパート両方を盛り上げていく。

 また、この作品は用語や固有名詞がカタカナで覚えにくい名前だったり、漢字の長い組織の名前などとにかく覚えにくい。久しぶりに読んでみたらどの言葉がどの意味だっけ、などと忘れることが多々ある。

 

作品の特徴その2 パロディや東京地名を絡めた身近な雰囲気

 

 さらにこの作品の特徴の一つとして所々出てくるお店や会社の名前が元ネタがあるパロディ。

 例えば魔王が働いているファーストフードチェーン「マグロナルド」は「マクドナルド」が元ネタであるし、他にもエミリアが働いている携帯電話会社「ドコデモグループ」は「ドコモ」が元ネタである。

 他にも筆者が確認できた範囲では魔王たちが服を買う「ユニシロ」は「ユニクロ」だし「丸亀製麺」は「まんまるうどん」、さらに二巻から魔王たちの働いている店の向かいにできるファーストフード店「センタッキー」は言わずもがな「ケンタッキー」である。

 この他にも作中には現実で身近なお店や会社の名前がパロディとして頻繁に出てくるので、元ネタを知っていることも多いのでそれらを見つけてクスリと笑えるのも今作の魅力だろう。

 ちなみにこの作品は東京を舞台とし実際の地名も出るので東京に住んでいる人や知っている人はよりリアルに物語を感じることができるだろう。

 

おわりに

 やはり魔王が現代社会で真面目に働くというシチュエーションが作れるのはファンタジーもコメディもバトルもどんと来い、というライトノベルの敷居の広さがなせる環境なのだろう。

 もちろんシチュエーションのギャップでインパクトを与えるだけでなく、キャラクター毎の個性、様々なところにちりばめられた伏線、引いては日常パートのテンポの良いコメディ、魔力や、現代にその辺に置いてあるものを武器にして戦うド派手?なバトルアクション、ついでに魔王と佐々木千穂のラブコメ的な関係など見どころ盛りだくさん。

 あまり露骨なエロ、グロ描写、話が重すぎて読んだら鬱になるなどの心配がないので、女性でも、ライトノベル初心者でも読みやすいシリーズだ。

 ちなみにアニメ化もされているので機会があったらそっちを見るのもいいかもしれない。

 

付記

アスキー・メディアワークス刊 2011年)

著:和ケ原聡司

原作イラスト:029

 

あとがき

 補足として10巻強+0巻読了済です。

 ブログ載せるために推敲してたら、ギャー恥ずかしい!!ってなって黒歴史掘り起こした気分だった。文章能力まだ雑だなこの頃。今は今で雑だが(笑)

 なるべく修正しないようにしたけどどうしても気になる部分だけ修正したりも。

 そんなん誰にも分らんわって話ですが。

 

 ていうかゲームの方で諦めてるキャラ分析みたいなの出来てんじゃん私!そこにびっくりした。

 いつか全巻読破したい(いつだ)

 今季BS11でやっと念願だったアニメが見れるので2期も楽しみ。

 ぶっちゃけ原作内容忘れてるけどどこまでやるんだろ?