ゲーム紹介文+α置き場

その名の通りゲーム紹介文とかの文章置き場です

ゲーム紹介文 蒼き雷霆ガンヴォルト

『蒼き雷霆 ガンヴォルト』
骨太2Dアクションに色々くっつけた埋もれた名作

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gunvolt.com

gunvolt.com

※下のリンクはSwitch版ストライカーパックのサイトです。

 

最初に一言

 こんちには!こまきです。

 一ヶ月以上更新サボりやがりましたすいません。

 せめて月1更新はしていきたいのでなんとか滑り込みセーフ・・・だよね?

 さて今回は紹介文のストック最後のGVの紹介文です。

 意図せず最近イクスの発売日とか情報が出されたので発表タイミングとしては少しラッキーかもでした個人的に。

 例によって 長いので最低限読んで欲しいところに☆マーク付けてます。

 では、どうぞ~。

 

 

 

 

はじめに


 本作は「ロックマンゼロ」「ロックマンZX 」を開発した歯ごたえあるアクションゲームを手掛けてきたインティ・クリエイツ3DSダウンロードソフトだ。

 ゲーム初心者やアクションが苦手という人への救済システムや、中高生に向けたライトノベル風の世界観や設定を盛り込んでいる。

なおこの文章は3DS版をベースに書いたのもなのでSwitch版ストライカーパックの分までは踏まえられてないことご了承願いたい。


ストーリー 世界観


 近未来、第七波動「セブンス」と呼ばれる超能力を持つ能力者が現れ始めていた。

 そのセブンスを新エネルギーとしていち早く目を付けた巨大複合企業皇神「スメラギ」グループがいた。皇神グループは現状の日本を支える巨大企業として人々から羨望と希望を受けていた。

 

 しかし裏では能力者の強制収容や能力者を使った人体実験も多く、能力者の犠牲により平和が成り立っているような状態であった。

 

 事実を知っている能力者たちから反感を買い、皇神に捕らわれている能力者たちを救出しようとする組織「フェザー」と度々火花を散らしていた。

(皇神は表向きにはクリーンな企業と思われて、国を支える大企業と一般人の憧れなのだが、対してフェザーは人にもよるらしいが、テロリスト集団と思っている一般人もいるらしい)


 フェザーに所属する少年ガンヴォルト(通称GV)はある日、皇神グループがプロデュースする国民的バーチャルアイドル「電子の謡精」モルフォの抹殺ミッションを受ける。

 ミッション中モルフォのプログラムコアまで辿り着いたGVはモルフォがプログラムではなくセブンス能力者の少女シアンのセブンスから具現化した存在だと知る。

 GVはシアンの「外の世界で自分の歌を歌いたい」という願いを聞き、抹殺ではなくシアンを救出して自由にするという道を選ぶため、フェザーを抜ける。


 その後はフェザーから受ける依頼を中心とした何でも屋のようなことをしながらシアンの家族としてシアンと同居し、昼間は中学生として学校に行き、夜は様々なミッションをこなしながら日常を過ごしていた。

(シアンもフェザーの配慮で同じ中学に通っている)


システムとか


☆・GVのアクション


 プレイヤーは雷撃の能力者であるGVを操作していく。GVの攻撃はGV専用の銃ダートリーダーと自身の第七波動(「蒼き雷霆」アームドブルー)を組み合わせることが基本となる。

 敵に銃から発射されるダート(避雷針、設定上は受雷針だがゲームでは分かりやすさを優先して前者の表記で統一されているとのこと)を当てロックオンし、GVの第七波動の技、雷撃鱗を発動するとロックオンされた敵に雷撃が誘導し、有効な攻撃手段となる。

 このロックオン雷撃鱗がGVの攻撃の基本となる。

 ダート単独でも雷撃鱗を無理やり敵に当ててもダメージは通るが、かなり微量だ。ロックオンも一人の敵に3段階まででき、複数の敵をロックオンすることも可能だ。

最大ロックオンや、複数の敵を同時に倒すと、スコアやクードスにボーナスが入る。(クードスについては後述)
 また雷撃鱗はそもそもGVの周りに電子の膜を張る技で、発動中は敵の実弾系の技(ミサイル等)を防ぐバリアのような役目を果たしたりジャンプ中に使うと、落下速度が遅くなるので慎重に降りるホバリングのような使い方もできる。

 そしてGVの能力で忘れてはならないのが、電磁結界(カゲロウ)だ。

 カゲロウは雷撃鱗を発動していない時に敵の攻撃をオートで回避してくれる一種の無敵システムだ。これが初心者救済を一役買っている。

 但し雷撃鱗もカゲロウもEPエネルギーを消費する。

 EPエネルギーの回復方法は雷撃鱗もカゲロウも発動していないときに勝手に回復するのと、十字キー下を2回連続で入力すると一瞬で全回復するのと、EPエネルギーを使い切るとオーバーヒート状態となり、自動で回復するのと3種類の回復方法がある。

 だが最後のオーバーヒートだけはエネルギーが切れると強制的に回復に専念せざるをえない状況であり、完全回復するまでは雷撃鱗もカゲロウも発動できない無防備な状態になってしまう。

 よってEPエネルギーの管理はこのゲームでは非常に重要であり、このEPエネルギーのシステムを理解していればどんなプレイヤーでもクリアは可能だ。


スペシャルスキル


 GVはレベルアップでスキルと呼ばれる大技を覚える。

 スキルは発動時にかっこいいカットインと掛け声が入る攻撃用の「スペシャルスキル」と補助効果を持つ「サポートスキル」の2つに分けられる。

両方とも発動にはSPと呼ばれるポイントが必要であり、連発できるわけではないがスキルを要所ごとで使えばクリアが大分楽になる。

 実はプレイ開始時点でスキルは1つ覚えているが、操作がおぼつかない最初のプレイではかなり気づきにくいだろう。

 また敵もスペシャルスキルを使用する。その際もそれぞれカットインが入る。

 思えばスペシャルスキルの発動でカットインが邪魔だとか、テンポを削がれると思ったことはほぼない。それだけ演出とゲームテンポのバランスが取れているということなのかもしれない。スキルはミッション中に予めセットしたものしか使えない。


装備開発


 GVはステージクリア時に貰える素材と所持金を消費することで新たな装備を開発することができる。

 装備の種類はダート、コンタクトレンズ、指輪、ペンダントがあり、レンズだけ右目左目と2つまで装備できる。

 またダートだけはストーリーの進行具合で入手するので開発の必要はない。

 ダートはそれぞれ最大ロックオン数と弾道が変化し、レンズはGVのセブンスや便利効果を付与する。

指輪はジャンプ関連のアクションを効果的にし(空中ジャンプが出来るようになるなど)ペンダントはGVの防御関連の効果を付与する。
 素材の中にはそのステージでしか入手できない高ランク素材もあり、プレイヤーは素材集めがステージ周回のモチベーションとなる部分もある。
 これらの装備はミッション中にいつでも付け替え可能なので、臨機応変に対応できる。


☆復活システム ソング・オブ・ディーヴァ


 カゲロウという無敵システムだけでも十分に有り難いが、それでもどうしてもGVがやられてしまったときに一定の確率で復活できるシステムそれが「ソング・オブ・ディーヴァ」だ。
 ソング・オブ・ディーヴァが発動するとBGMがモルフォの歌に切り替わり、GVが強化された状態(具体的にはHP全回復&EP無制限&対応する装備なしで空中ジャンプ、空中ダッシュが無限にできる)になる。

 この状態はステージクリアか、もう一度やられるまで続く(完全な無敵というわけではない)。

 瀕死の主人公がヒロインの力で復活というシチュエーションも王道で燃えるものがある。
但しクードスは一切増えずクリアランクも最低のCに固定になるが、これは仕方ない。あくまで初心者救済システムなのだから。
 なおベースメニューでシアンとのトークを聞くと発動率が上がる(その様子はさながら好感度を稼ぐ恋愛ゲームのようだ)。

 トーク自体もシステムの説明から素朴な疑問、果ては今まで開発会社が作ったゲームのネタまで豊富なバリエーションにあふれている。


コンボシステム クードス


 さてこのゲームの特徴の一つとして敵に連続してダメージを与えると、クードスというコンボ値が溜まっていく。

 クードスはリトライマーカーを取るか、スペシャルスキルを使うか、ステージクリアで清算されスコアに加算される。

 そしてステージクリア時のタイムによりスコアに補正がかかり最終的なスコア、そしてスコアに応じたクリアランクが決まる。クリアランクが高いと貰える素材が多くなる。

 ただ1度でも被弾すると、スコアに清算されないままクードスは即リセットされてしまう。カゲロウ発動でもアウトなのでクードスを稼ぐには今までカゲロウ頼みだったプレイヤーを一気に苦しませる。

 このクードスをいかに稼ぎ、どのタイミングで清算するかが本作のスコアアタックのポイントだ。

 ただスコアを稼ぐには完全にノーダメージプレイかつタイムも気にする緻密なプレイングを要求される。
 またクードスを1000以上取得するとBGMがモルフォの歌(復活時の曲とは別の物。全7種だったがアップデートで2曲増えた)に変わるのだが、余程慣れたプレイヤーでもない限りクードスを維持したままプレイし続けるのはかなり難しい。

 聴けても一瞬だったなどプレイヤーのモチベーションが上がるはずの要素が台無しになっているので、歌を目当てにステージ巡りするなんて言う気軽さは無い。
 ただスペシャルスキルでボーナス取得&クードス清算ができる点を把握し、ステージにも慣れると少しはクードスを稼げるが、維持は本当に難しい。


☆登場人物たちの掛け合い ライブノベル


 今作ではステージ挑戦中にGVと仲間や敵やボスがひっきりなしにフルボイスで喋る。キャラクターたちの濃さもあって、聞いていて楽しい。

 会話内容はステージ中のアドバイスからちょっとした小ネタ、キャラクターの掘り下げや世界観説明など多岐にわたる。
 ボス戦中もGVと敵の会話の応酬が繰り広げられ、最後にはお決まりにGVがそのボスに合わせた啖呵を切るのがまたかっこいい。
 ちなみにうるさいと感じるならライブノベルを切ることも可能。


楽しい点、いい点

 

☆アクション初心者に優しいシステムの導入


 カゲロウ、ソング・オブ・ディーヴァなど、初心者に徹底的に配慮されたシステムのおかげで、ただクリアするだけならハードルはかなり低い。

 実は本作には残機という一般的なアクションゲームに備わっている概念が無く、GVがやられたら最後にリトライマーカーを取得した場所から何度でもやり直せる。そして、やられたときに一定確率で発動するソング・オブ・ディーヴァも組み合わせれば、ゴリ押しでクリアできるはず。

 そもそもカゲロウのシステムを飲み込めれば誰でもクリアできるだろう。
 他にもスキルや装備開発をある程度理解することで段違いにクリアしやすくなるし、ステージ探索も快適になる。

 最初は少なく感じるHPもレベルアップでだんだん伸びていくので、装備開発のための素材集めの周回ついでにレベルを整えれば周回のモチベーションも上がる。
 GVのアクションや操作性もクセが少なく、慣れてくると同時ロックオン撃破が楽しいし爽快だ。

 先ほどクードスを散々貯めにくいと書いたが、逆にクードスをちょっとでも貯められるようになると自分のことがちょっと誇れるようになる。1000越えでモルフォの歌が流れると、かなり興奮する(でもびびって即スペシャルスキルで清算か、即被弾してクードス消滅で泣きをみることが筆者は9割だったり)。

 

☆世界観構築の独自さ、キャラクターたちの個性


 またライトノベル2Dアクションと銘打っているだけあってライトノベルっぽい設定のネーミングセンスや、濃いキャラクターたちが織り成すライブノベルも見ていて飽きない。

 特にゲーム開始時にちょっとだけ出るとあるモブキャラがいるのだが、このキャラに度肝を抜かれてこのゲームが始まるといっても過言ではないぐらいインパクトが強い。勿論それ以外のキャラクター達もいい味を出している。

 

☆BGMの質、ヴォーカル曲の数とクォリティ


 音楽も普通に流れるBGMは世界観や該当ステージのキャラクターの特徴に合わせた作りになっている。
 ゲーム中で落ち着いて聞くのは難しいがモルフォの歌もそれぞれの歌ごとにテーマとなる色が決まっているいい曲だらけだ。

 

 ゲーム用に作られたのにその肝心のゲーム中には全然落ち着いて聞けないというのはすごく皮肉だが。

 

 ダウンロードソフトだというのに最終的にボーカル曲を10曲もぶち込むという無茶を成し遂げてしまった音楽スタッフたちの執念は相当凄まじい(最初は復活用だけだったのが、クードス用に曲を1つ作り、そこからさらに増えて今に至る)。

 

 またBGMの切り替わりが自然になるように歌も含めて楽曲のBPMは統一しているという徹底ぶり。色んな縛りがある中での楽曲制作ではなかったのか。

 

 そんなことがうかがえる中でも素晴らしい曲をそろえたことは本当に脱帽する。
 

その他細かいこと

 

 また稼いだ経験値やお金はGVがやられてしまってもリセットされず、取得したことになっているのも小さな点だが、積み重ねが無駄にならない感じがいい。
 勲章や小さな宝石も同じ任天堂の「星のカービィ」や「スーパーマリオ」等のシリーズで道中の隠しアイテムを探せるぐらいの視野の広さがあればそう苦労はしない。
 熟練者御用達のキーコンフィグも備えてある。


悪い点、改善してほしい点など


 最初に凄くざっくり述べると、本作はいろいろ気づきにくい点が多い。

 

何かと気づきにくい 


 まずシステムに気づきさえすればクリアできる、楽にクリアできるようになると書いたが、その便利システムにどうも気づきにくいように思う。
 第1にスキルが気づきにくい。

 先ほどスキルを覚えればクリアが楽になると書いたが、実はそのスキル自体を気づくのに時間がかかる。

 スキルは下画面に配置されたアイコンをタッチすることで発動するのだが、ミッション中は上画面にアクションとライブノベルが集中しており、目線はそちらに行きやすい。

 またスキルの習得も最初にポンポン入手したかと思えばある程度習得した後、大分間を置いて新たなスキル(しかもかなり便利なもの)を習得したりする。

 そのスキルの習得もステージ探索中に習得レベルにレベルアップした時に画面右上に一瞬それらしきアイコンが表示されるのだが、スキルをミッション中に変更できないことも相まって最初は何のことかわからいままに流してしまうプレイヤーもいたのではないか。


 第2に序盤の7ステージではミッション中にクードスを一度でも3000以上稼いでスコアに換算すると「モルフォレコード」という対応した歌が固定で流れるようになるペンダントが開発できるようになるのだが、先述した通りクードス維持は非常にハードルが高いのでこのアイテムの存在に気づかないままのプレイヤーもいるだろう。


 第3にこれはゲーム本編とは関係ないのだが、本作にはライトノベル風の細かい設定というのも多数あるのだが、それらを公開している媒体が現状月刊誌の「電撃Nintendo(アスキー・メディアワークス刊行)」だけであり、電子版も2016年5月号まででなぜか配信が終わってしまっている。調べてみたところギリギリ本作のキャラクターたちの情報は電子版でも得られるが、続編の「爪」のキャラクターたちの情報は、その情報が載っている月の「電撃Nintendo」を買い逃せば現状では入手手段が無いに等しい。そもそも「電撃Nintendo」に今作の詳細設定が載せてあると気づくファンも少ないと思う。商業戦略としては間違っていないとは思うのだが、ファンとしては是非まとめた設定資料集を何時かは発売して欲しいものである。(一応今作と続編をまとめたパッケージ版の限定版に設定資料集が付属しているのだが、「電撃Nintendo」に掲載されていた情報すべてが載っているわけでもなかった)

※この問題は2018年6月22日に「蒼き雷霆ガンヴォルト 蒼き雷霆ガンヴォルト爪 オフィシャルコンプリートワークス」が発売されたことによりほぼ解消された。

 

真エンディングにたどり着くのが非常に難しい。

 

 真エンディングにたどり着くには先述した小さな宝石が必要になるのだが、一つだけ入手が難しいポイントに配置されている。

 更に集めた宝石を全てシアンに渡し、シアンがそれらで作った「手作りのペンダント」を最終ステージの最初から最後まで装備してクリアしなければならない。

 何が問題かというと、「手作りのペンダント」には何も効果が無い。つまりカゲロウなしでクリアしろということなのだ。

 今までカゲロウ頼みだったプレイヤーたちはかなり苦労する、幸いスキルと装備とレベルを整えれば何とかクリアできるが、それでも敵の攻撃はなるべく自力で避けることを意識しないとあっという間にやられてしまう。
 そしてやっと真エンディングのボスに挑めると思いきや、そのボスの使う武器の効果がとても厄介で、その武器の攻撃を避けてからでないとこちらの攻撃を当てることは出来ず、最後のボス戦と演出で最高に盛り上がるところなのに、ボス戦自体はかなり単調で味気ない。


ここからは気づきにくい以外での難点を述べる。

 

キャラクターや設定の濃さゆえの使い捨て感


 キャラクターについてだが折角の個性豊かなキャラクター達をほぼ使い捨てのような扱いなのが非常に残念だ。真エンドを見た後だと余計にそう思えてしまう。

 逆にこれが世界観のハードさゆえの物と思えば考察などが捗りそうではあるが、勿体ないと思えるぐらい一応魅力的なキャラクターが多いということなのである。

 

上位装備開発のハードルの高さ


 そして装備開発についてだが基本的なものをチャッチャと作るにはちょっとステージを周回すればいいぐらいで十分に必要な素材と資金は集まる感覚だが、上位互換の+と名の付く装備を開発するには資金が莫大に要る。

 素材も完全ランダムなので何かしらの素材が偏って入手されたり、お目当ての素材が入手しにくい等の問題も存在している。

 クリアランクを上げたり、勲章を入手することで数多く貰えるという点でカバーできなくはないが、そうすると高ランクでクリアできない初心者は必然的に置いてきぼりを食らっているのではないのか。装備開発することで大分楽に探索できるようになるというのにこれでは本末転倒も甚だしい。

 

音周りの力の入れようのわりにそれらの音量調整機能が無い


 また今作はBGMや歌やライブノベルのボイスといった音に関わる部分が非常に良い出来にも拘らず、音量調整機能が備わっていない。これに関しては最早致命的なのではないのかと個人的に考えてしまうレベルで、音量調整機能が切実に欲しい。

 個人的意見で申し訳ないが、デフォルトのキー配置で何らプレイに支障が無かった身としては、コンフィグよりこっちの機能を重視してほしかったとすら思う。

 何せ素の状態だとボイスが目立ってBGMや歌の歌詞が聞き取りにくいのである。
 ライブノベルも普通にプレイすると尻切れトンボで終わってしまうことが多く、ステージ中のライブノベルを全て聞こうとすると、タイムボーナスでスコアが減らされ、クリアランクがCやBになってしまう。

 明らかにおかしいぐらい短い間隔で次のセリフパターンが入ることもありこのゲームの醍醐味の1つなのに勿体ない点だ。
 ただゲームのスピーディな展開にライブノベルを無理に合わせようとすると、きっとテキストの内容が極端に減らされたり味気のないものになってしまう可能性は十分にあるので、調整が難しい部分ではあるのだろう。

 

その他細かい点


 他にもクエストや装備開発画面、アイテムの一覧などの仕様が非常に不便。急いでスクロールするにはタッチペンでスクロールするしかなく、段々増えていくクエストやアイテムたちからお目当ての所に1発で行くには苦労する。

 しかもクエストは一度に3件しか受注出来ず、ステージをクリアすると達成の有無にかかわらず受注が解除されてクリアできなかったクエストはもう一回面倒なスクロールをしなければ探せない仕様は非常に面倒だ。アイテムもぱっと見何処まで開発したのかわからなくなりがちだ。


と、ここまで散々難点を述べたが難点といってもヘビーゲーマーだったらつい気にしてしまうような細かい点が多く、致命的なものは存在しない。
しかし次回作を出すならもっと快適にプレイできるように是非改善してほしい点があるのは確かなのである。(実際に次回作で改善された部分もある)

他気になったこと


 このゲーム実は2000円弱のダウンロードソフトなのだが、それにしては十分にパッケージ版のプルプライスで出してもいいようなボリュームだ。加えて歌が8曲も収録している時点で恐ろしいボリュームだ。

 そして、ダウンロードソフトで2000円弱するという点がこのゲームに興味ある人たちに足踏みさせているように思う。
 まずは値段が200円や800円、果ては無料のダウンロードソフトたちのラインナップの中では高めと言う第一印象、そしてその値段とボリュームゆえに取られるデータ保存用のSDカードの容量は最初から本体に付属している4GBのSDカードでは飽和してしまう可能性が非常に高いのである。容量の関係で購入を見送るというのは何と勿体ないことか。
 SDカードを容量の大きなものに買い替えれば解決なのだが、その買い替えにかかる二次出費で、フルプライスのゲームを買っているようなものだ。ヘビーゲーマーだったらそんな出費は塵にも等しいかもしれないが、肝心の(一応)ターゲットである年齢層の中高生やゲーム初心者にはそれらのハードルはかなり高いのではないだろうか。

 実際の売れ行きの知るすべは私にはないが、そんな心配をしてしまう。
 また一見表現的にはなんら問題なさそうな本作だが、一応12歳以上年齢対象のマークがついている。

 ジャンルは犯罪。実際、主人公のGVは反社会的なテロ組織に加担しているという構図になっているのでこれは仕方ないだろう(敵である皇神グループの方が酷いことをしているのでプレイ中はあまり気にならない部分ではあるのだが、実際に請け負うミッションも工場に爆弾を仕掛ける、公共放送を発信している電波塔を制圧する等よくよく倫理的に考えてみたらよくないことではある)。
 ただこの点もGVの年齢が14歳という学生真っ盛りな年齢にも拘らず、こういう反社会的な活動に駆り出されていると気づくと、本作を取り巻く世界観がいかにヘビーなものか伺える。
 GVもそもそも自分の信念を貫き通す上で様々な考え方をした敵と対峙していくからこそ物語的に燃えるものもあるのだ。

 

☆おわりに


 ざっと本作をまとめるなら、2Dアクションに様々なシステムを組み込んだ意欲作というところだろう。

  細かい改善点は存在するが、組み込んだシステム自体はいいシナジーを出しているように思う。

 購入のハードルが色々と高い本作だが気になったなら、3DS版は体験版が配信されているので、それで世界観やアクションの感覚を体感してみると良いだろう。
 また今作と続編をまとめたパッケージ版「ストライカーパック」も発売しているのでSDカードの容量が不安な人はこちらをおすすめする。体験版からの引継ぎは出来ないが多分小さいことだ。

 さらに今ならSwitch版のストライカーパックも発売中だ。

 こちらは今作の不便な点を解消しつつ画質なども向上してるのでSwitchを持っているならこちらを強くお勧めする。
 また商品展開として、サウンドトラックやモルフォの歌をフルコーラスで収録したボーカル集や、アップデートで追加された曲+ボイスドラマが収録されたドラマCD が発売している。

 特にゲーム(3DS版)中ではモルフォの歌は落ち着いて聞く機会はほぼ無い上に曲自体は凄くいい曲なのでボーカル集はかなりお勧めする。


参考:電撃Nintendo、サントラのブックレット等

 

発売年月日:2014年8月20日(3DS版今作単体)

      2016年8月25日(3DS版ストライカーパック)※現在は生産終了

      2017年8月31日(Switch版ストライカーパック)

値段:1815円+税 3DS版DL版

   4800円+税 3DS版ストライカーパック通常版※現在は生産終了

   6800円+税 3DS版ストライカーパック限定版※現在は生産終了

   4900円+税 Switch版DL版ストライカーパック

   5000円+税 Switch版ストライカーパック通常版

   8000円+税 Switch版ストライカーパック限定版

 

制作&販売:インティ・クリエイツ

 

付記

 

初起動日:2016年8月25日

プレイ時間:24時間程度(真ED到達済み。レベル82)

シリーズプレイ歴:3DS版ストライカーパックで今作と続編プレイ。

購入動機:電撃Nintendoで特集されていたのが気になったので体験版をDLした。そしていつ購入するか悩んでいるうちに続編の爪の発売の報が流れたのでそれと合わさったパッケージ版発売しないか狙ってたら見事に的中したので、3DS版ストライカーパックを購入。

 

 

 

 

補足と(言い訳

参考文献の描き方雑!!まあ致し方なし。(いいのか)

あとちょっと外れるけど私爪の真ED納得いってない派です。こっちの真EDのがまだマシ。

世界観かっこいいだけに惹かれると実際にゲームとか設定で描写のハードさにびっくりするかも。正直思ったよりハードな世界観です。

爪の方もアキュラくんのアクション独特だから体験してほしいのでやろうね!ていうかストライカーパックなら両方遊べてお得だよやったね!

Switch版もそのうち購入したいのでそれやってから爪の方も折角だから書きたい。

そして9月末にライバルのアキュラくんのスピンアウトの白き鋼鉄のXも発売するんでそちもよろしくな!(ダイマ

 

では、今回はここまでー。

さて紹介文のストックが尽きたのでそろそろ今後の方針を次の機会に語りたいです。

幻影異聞録の紹介文の出来たと言えば出きたのでそっち載せてもいいけど。

 

では、また~。